単なるヴィンテージMA-1ではありません。部隊パッチ、レザーネームタグ、肩の階級章まで当時の状態で残された、一人の空軍士官が実際に着用していた背景まで感じられるスペシャルな一着です。サイズはLARGEです。
MA-1は1950年代、ジェット機時代の到来に伴ってB-15系フライトジャケットを発展させる形で誕生しました。狭く複雑化したコックピット内で動きやすいよう、B-15の大型ファーカラーをニットカラーへ変更。軽量なナイロンシェルを採用し、米空軍を代表するインターミディエイトゾーン用フライトジャケットとして長期間使用されました。後年には救難時の視認性を高めるインディアンオレンジのリバーシブルライニングが採用され、現在まで続くMA-1の象徴的なスタイルが完成していきます。
本品はその歴史の中でもベトナム戦争期にあたる1970年契約の後期型MA-1。サイズは希少性と実用性を兼ね備えたLARGEです。セージグリーンのナイロンシェルに対し、裏面には非常に鮮やかなインディアンオレンジが残っています。このオレンジの発色は本個体の大きな魅力です。
そして、この一着を特別な存在にしているのが当時物のインシグニア。
胸には「354th A&E SQ.」と読めるスコードロンパッチ。354th Armament & Electronics Squadronは、354th Fighter Wing系統(戦闘機スクアドロン)の航空機を支えた兵装・電子機器整備部門で、戦闘機そのものを飛ばすだけでは成立しない冷戦期USAFの航空戦力を、兵装・電子装備の整備という側面から支えた部隊です。赤いキャラクターを中心とした非常に存在感のあるヴィンテージパッチで、セージグリーンのボディに鮮烈なアクセントを加えています。
反対側にはウイングマーク入りのブラックレザー製ネームタグ。「“HOG MAN” / SEAN E. O'NEAL / CAPT / USAF」の表記が確認できます。
「HOG MAN」は正式な階級・資格名称ではなく、本人に付けられたニックネーム/コールサイン的な表記と考えられます。上部の翼を広げた意匠はUSAFのパイロットウィングです。整備スクアドロン所属でありながらもパイロットとしての資格があったことも意味しています。さらに両肩にはCaptain(大尉)を示すダブルバーの階級章が取り付けられています。つまり、匿名の払い下げ品ではなく、CAPT. SEAN E. O'NEALという人物に紐づいた着用個体として残されている点が非常に魅力的です。
フロントには大型のアルミジッパー、袖のユーティリティポケットにも当時らしいジッパーを装備。メインジッパーにはSCOVILL刻印も確認できます。袖ポケット周辺には実際の使用によるステッチのほつれや経年変化があり、机上で保管されていたジャケットでは出せない雰囲気があります。
コンディションはしっかりと使用されたUSED。ナイロンシェルには着用感があり、リブには小穴が見られますが、現状でも着用可能な状態です。ポケット内部のコントラクトタグには汚れ、摩耗、剥がれがあります。各部にも経年による擦れやほつれ等が見られますので、写真をご確認ください。
一方で、これだけのパッチ類と階級章、レザーネームタグが残され、さらにインディアンオレンジの発色も素晴らしいという点を考えると、ヴィンテージフライトジャケットとして非常に魅力の強い個体です。
MA-1は後に軍用品という枠を越えて世界的なファッションアイコンとなりましたが、本来はジェット時代の米空軍が生み出した純然たるフライトギアです。
その中でも本品は、1970年という時代、USAFの部隊、着用者名、階級まで一着の上に残されているもの。服そのものだけではなく、当時の空軍組織と着用者の痕跡をそのまま纏ったMA-1と言えるでしょう。
状態:USED。全体に実使用による経年変化があります。リブに小穴、袖ポケット周辺等にほつれ、ポケット内コントラクトタグに汚れ・摩耗・剥がれがあります。現状着用可能です。パッチ、ネームタグ、階級章はヴィンテージの状態で残っています。
中古品ですので返品はできません。ご了承ください。
サイズ(平置き)
肩幅:47cm
身幅:62cm
着丈:56cm
袖丈:64cm
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