ベトナム戦争以前、そしてインドシナ戦争の記憶がまだ色濃く残る時代に生み出された、極めて希少な南ベトナム軍のローカルメイド迷彩服上下セットです。非常に希少な迷彩服です。
本品は1963年頃に製造・使用されたと考えられるWindproof迷彩のジャケットとパンツ。コレクターの間では「Blood Cake」「Pink」などの愛称で呼ばれることで知られています。
この迷彩のルーツは第二次世界大戦中の英軍Windproofスモックにまで遡ります。戦後、その迷彩パターンはフランス軍によってインドシナ戦争へ持ち込まれ、空挺兵士、フランス軍外人部隊や植民地軍の装備として使用されました。そしてフランス撤退後、その流れを受け継いだ南ベトナム軍が独自に再解釈し、現地生産したのが本品のようなローカルメイドWindproof迷彩です。
1961〜62年頃にもWindproof迷彩の現地生産品は存在しましたが、それらは比較的忠実な英軍パターンのコピーでした。しかし本品が属する1963年頃のモデルは、従来型からさらに独自進化を遂げたタイプ。ブラウンの面積が大きく、筆で描いたような大胆なストロークや独特の色使いが特徴で、後のタイガーストライプ迷彩へと繋がる東南アジア独自の感性が感じられる仕上がりとなっています。
そして何より注目すべきは、そのカットです。
1963年頃になるとアメリカ軍の本格的な介入が始まり、米軍ではアドバイザー向けの最新装備であった1st Model Jungle Fatigueが登場します。本品はその影響を色濃く受けており、ジャケット・パンツともに1st Modelジャングルファティーグのデザインを参考に製作された南ベトナム軍独自モデル。インドシナ戦争時代のフランス軍装備から、アメリカ式装備へと移行していく歴史の転換点を象徴する非常に興味深い存在です。
その後、南ベトナム軍ではタイガーストライプ迷彩やベオガム迷彩が主流となり、このWindproof迷彩は急速に姿を消していきます。実際の使用期間はわずか1〜2年程度と考えられており、現存数は極めて少数。タイガーストライプ以前の南ベトナム軍迷彩としては最高峰クラスの希少性を誇ります。
ベトナム戦争の始まりを語る上で欠かせない一着であり、同時にフランス軍からアメリカ軍へと移り変わる軍装史そのものを体現した資料的価値の高いセットです。上下揃った状態で現存すること自体が非常に珍しく、コレクターズアイテムとして申し分のない内容と言えるでしょう。
タイガーストライプが誕生する以前、南ベトナム軍が最後に使用した旧世代迷彩。その短命さゆえに現代ではほとんど市場に現れることのない、まさに博物館級の希少な上下セットです。
商品名:南ベトナム軍 ローカルメイド Windproof迷彩 上下セット
製造国:推定 南ベトナム
年代:1963年頃
迷彩:Windproof迷彩(Blood Cake / Pink Pattern)
ジャケット:1st Model Jungle Fatigueタイプ
パンツ:1st Model Jungle Fatigueタイプ
状態
実使用による着用感が見られる中古品です。年代を考慮すると良好なコンディションを維持しており、当時の雰囲気を存分に楽しめる個体です。褪色あり。生地も摩耗あり。
中古品ですので返品はできません。ご了承ください。
サイズ(平置き)
【ジャケット】
肩幅:47cm
身幅:52cm
着丈:68cm
袖丈:60cm
【パンツ】
ウエスト:43cm
ヒップ:57cm
股上:32cm
股下:80cm
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